あやてらす
AYA TERRACE
2024
01
わーくすぽっとAyaとは
就労継続支援B型事業所として、契約農園からの農作業の受託を主な仕事としています。さらに、施設利用者の皆さんの仕事の場として、耕作放棄された日向夏畑を買い取り、農薬を使用せず栽培に取り組んでいました。
個性豊かな施設利用者の皆さんは、日頃から畑作業や野菜の出荷作業などに取り組まれています。
除草剤を散布していない日向夏の畑は、菜の花が一面に咲き誇っています。
02
仲間たちとのご縁で
新たな出会い
ある日仲間たちと飲んでいた時、「綾町の日向夏でワインを作って欲しい!」という話になり、その数日後には「わーくすぽっとAya」さんとのご縁をいただきました。
コロナ渦で福祉イベントの中止が相次ぎ、行き場を失っていた彼らの日向夏を全量買い取り、2022年春に「あやてらす」を初めて仕込みました。
03
高齢化/後継者不足など、課題は山積み
地元産の柑橘を安定した価格で、まとまった量を買い取ることで、農家さんが安心して栽培を続けられるシステム作りを意識しています。
この活動をきっかけに、地域の農家さんの課題解決につながると考えています。
「わーくすぽっとAya」が農薬を使用せずに栽培する日向夏は、やや小ぶりですが、その分香り高く、酸味と甘味のバランスが良好。
こぼさないように注意しながら、赤ワイン用のタンクへ投入します。
04
搾汁の工程
今年も宮崎県食品開発センターにて果汁を搾る工程をサポートして頂きました。
搾汁した果汁はワイナリーへ持ち帰り、ステンレスタンクで発酵管理を行いました。
一度搾っただけの果実はまだ果汁を多く含んでいるため、ワイナリーの赤ワイン用タンクへ投入。
数日間かけて、さらに果汁を抽出しました。
文旦は果皮が分厚く、タネも多いため、搾汁率は日向夏よりも低いですが、まろやかな酸味はとても魅力的です。
05
日向夏と文旦のヒミツの関係
日向夏は、他の花粉でなければ受粉ができない「自家不和合性」という性質を持っています。
そのため「わーくすぽっとAya」さんの日向夏畑には、文旦の樹も一緒に植えられています。
3年目は、日向夏とほぼ同量の文旦を買い取り、一緒に仕込むこととしました。
06
手探りの中での3年目
日向夏と文旦の2種類をブレンドし、瓶詰の予定でしたが、思うように発酵が進まず、瓶詰は延期、、
例年より遅れること約1ヶ月、夏を前に野生酵母たちが活発に動き出しました!
ブドウの収穫が始まる前の8月初旬に瓶詰することができ、一安心。
過去3年間の中で、一番クリアに仕上がりました。
07
微発泡のフルーツワイン
日向夏のフレッシュな風味と、文旦のまろやかな酸味。野生酵母が造り出した泡は爽やかで、キリリとした柑橘の余韻が長く続きます。
何も加えず、綾町産 農薬不使用の日向夏と文旦だけで作ったフルーツワイン。3年目は、”微発泡”を意味する「ペティアン」というスタイルに仕上がりました。