2019 テイスティングノート
2019 Aya Rouge (綾ルージュ)
(赤ワイン/辛口/750ml/アルコール度10.5%)
今年は、ほぼ100%メルロで仕込んだ。1%に満たないドイツのユニークな品種(ドンフェルダー、レゲント、アクセント(0.1%)、藤みのり(0.15%)を混醸法で仕込んだ。原料は全て除梗をおこない発酵させた。
野生酵母を使用し、約2週間、25℃前後の温度で発酵をおこなった。
濃ゆい色調の紫がかったルビー色。ブラックベリー、カシスなどの黒い果実の香りが広がる。アタックは滑らかで、ほど良い酸とタンニンのバランスがとても良い。前年度に比べて引き締まったワインに仕上がった。
【産地】 宮崎県綾町
【品種】 メルロ(99%)、ドンフェルダー、レゲント、アクセント(0.1%)、藤みのり(0.15%)【適温】 15℃~18℃
【生産量】648本
2019 Aya Rouge
2019年は、春から良い天気が続き、比較的順調なスタートを切ることができました。
しかし、4月に入りイベントが多く重なったことと、ブドウ畑の作業チームを全員失うという厳しい状況になり、開花、結実の大切な期間の栽培管理を先手を打って、進めることができませんでした。
6月に入り、新たなチームと再スタートを切ることができましたが、4月から6月の間の2か月間で、一部の畑に病気が発生してしまい、コントロールすることに悪戦苦闘の月となりました。
そんな中、梅雨の時期に入り、特に7月は曇天の多い月となりしたが、一部の区画を除き、ブドウ達は順調に育ちました。7月下旬から、徐々に台風の発生が増えはじめ、8月には台風が幾度となく通過し、直撃もありましたが、何とか大きな被害から切り抜けることができました。
8月中旬から予定どおり収穫が始まりました。収穫は、前年に比べ激減してしまい、大変厳しいシーズンとなりました。しかし収穫が減ったことにより、一房ひとふさの濃縮度を上げることができ、ワインの品質はとても素晴らしいものとなっています。昨年と同様、仕込み前の選果は、多くのサポーターと共におこない、一粒一粒丁寧に選果していき、健全なブドウのみを使用。綾の天然野生酵母を使用し、ゆっくりと発酵させました。少量の収穫に伴い、今年のワインは、大変果実味豊かなワインに仕上がりました。